コロナ@ホテル療養 Puko_takotaroのブログ

コロナ陽性となりホテルで療養中。体験記です

コロナ@ホテル療養中②

2.ホテル療養とは何か?

 

東京都はコロナ対策条例を改正し「ホテル療養、努力義務に」するようです。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO63696530Q0A910C2L83000/

 (9/11付け日経電子版記事)

背景にはホテル療養が計画通りに進んでいない事があるようです。同記事によると、「都はホテルを3000室以上確保しているものの、自宅に比べて不便であることなどがネックになり利用者は200人弱にとどまる」との事です。

 

「入院」「ホテル療養」「自宅療養」は自分勝手に選べるものではありません。この章ではどのような方がホテル療養となるのか、簡単にご説明します。

  

①ホテル療養の目的

簡単に言うと軽症者、無症状者の方を入院ではなく指定ホテルで隔離する事ですが、各当事者にとってそれぞれ次の様な目的があると考えます。

 

医療機関に対して:感染者対応による負担増、医療崩壊リスクの低減

・感染者に対して:自宅待機時の体調急変による重篤化リスクの低減

・周囲に対して:自宅内感染および感染者の無断外出等による感染拡大の抑制

 

「税金でホテル休養なんて・・・」という声もあるとか、ないとか聞きますが、そもそも休養というより「隔離・軟禁生活」ですし、上記の通り「感染者当人だけの為ではなく関係者みんなの為である」事はお分かり頂けるかと思います。

 

②入院、ホテル療養かの判定フロー

具体的にはおおよそ下記の基準を目安に、保健所が入院かホテル療養かを決定します。

 

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ホテル療養判定フロー

なお、「重症」「中等症」「軽症」といった区分は、感染者自身ではなく、あくまで医療従事者が判断します。診断の基準についても掲載しますのでご覧ください。

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重症度判定

■参考

これまでの経緯はおおよそ下記の通りです(東京都の場合)

 

 Step1:陽性判定者は原則入院 → 感染者の増大と共に医療機関の負荷増。対応が追い付かず自宅待機発生。更に、体調急変による自宅で死亡の事例も。

 

Step2:入院患者でコロナ陽性反応が消えない方のうち、軽症者と無症状の方について病院からホテルでの療養・健康観察に移行(2020年4月7日より受入れ開始)

東京都第155報 https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/04/06/21.html

 

Step3:入院が必要ない軽症者、無症状の方について、ホテルでの直接受入れを開始(2020年4月17日より受入れ開始)

 東京都第211報https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/04/16/12.html

 

第3章では、具体的に陽性判定~ホテル入所迄の流れを説明します